■薬の効果を確認しましょう!
こんにちは。
健康管理士の岡野です。
糖尿病やHbA1cが高い方は、
血糖値を下げるために
お薬を飲んでいる方が多いです。
しかし、処方されている
薬を飲んでいてもHbA1cが
改善しない方はおられます。
なぜ、お薬を飲んでも
血糖値やHbA1cの数値が
改善しないのでしょうか?
まず、患者さんの多くが
薬の効果を把握していない
という点にあります。
お薬といっても飲めば、
血糖値が正常化するものでは
ありません。
例えば、グルコバイという
食後血糖値を抑制するお薬の場合、
食後1時間~2時間後の血糖値は、
40~50mg/dL程度、下がります。
このようにお薬といっても
効果に幅があることを知ってください。
この段階で、改善しない理由が
分かりましたか?
■自分の血糖値を把握してますか?
糖尿病の方の場合、
食事の内容や筋肉量、
HbA1cの数値にもよりますが、
血糖値は、250mg/dL、
高い方ですと500mg/dL以上
という数値になります。
健常人の場合、高くても
180mg/dL前後ですから
かなり血糖値が高いですね。
私は、糖尿病ではありませんが、
焼き芋を1個食べただけで食後の
血糖値が300mg/dLを超えました。
健常人でも焼き芋のように
血糖値が上がる食事をすれば、
食後の高血糖を起こします。
血糖値のピークが300mg/dLの場合、
処方されたお薬をちゃんと飲んでも、
食後の血糖値の抑制効果は、
40~50mg/dLですので、血糖値が
下がっても250にしかなりません。
これは、薬の効果がないのではなく、
糖尿病の方がご自身の血糖値のピークを
把握されておらず、健常人の方と
変わらない食事をされているので、
血糖値のコントロールができていない
ことが原因なのです。
■血糖値を測定しましょう!
このように何を食べると
血糖値がどのくらい上がるかは、
食材や個人差、その日の体調
などによっても大きく変わります。
そのため、糖尿病や予備軍の方は、
何を食べると血糖値がどのくらいに
なるかは知っておくべきですが、
糖尿病の方でもご自身で血糖値を測定、
把握している人は少ないです。
今までご相談された方の多くは、
1ヶ月~2ヶ月の間隔で通院し、
空腹時血糖値やHbA1cなど、
血液検査で確認し、問題なければ、
処方された薬を飲む、悪化すると
お薬の量が増えるという感じです。
特に正月明けは、普段と異なる
食事内容になるので正月太りで
HbA1cが悪化して、お薬を増やすか
どうかという段階でご相談に来られる
お客様が多いですね。
例えば、お正月の食べ物であれば、
私がわずか餅2個で血糖値が260を
超えたので、糖尿病の方ですと、
さらに高血糖となると思われます。
Ⅱ型糖尿病の方や糖尿病予備軍、
HbA1cが高い方は、私の血糖値が
300mg/dLを超えた焼き芋のように
注意が必要な食べ物を知るべきです。
特に食事の場合、単独の素材の
善し悪しだけではなく、
らーめんとご飯など組み合わせや
量で注意が必要な献立もあります。
冬は、お雑煮やおしるこ餅を
食べた後にストーブで焼き芋だと
食後の高血糖は避けられません。
このように食べるものによって
血糖値がどう推移しているかを
測定し、把握、調整することが
血糖管理には、重要なのです。
高血圧の方の場合、普段から
血圧を測定して、血圧が高ければ、
その日の食事は減塩するなど、
すぐに調整を行いますよね。
それと同じで高血糖の方も
食後に高血糖が起きていないかを
チェックすることは重要です。
■血糖測定の落とし穴
血糖値測定器を持っていて、
毎日、血糖値を測定していても
HbA1cが改善する人と
HbA1cが維持、悪化する人
と分かれます。
一体、なぜでしょうか?
それは、適切なタイミングで
血糖値を測定しないと
『宝の持ち腐れ』
となってしまうのです。
以前、ご相談に来られたお客様も
血糖値の結果をお伺いすると、
朝の空腹時血糖値は、毎日測定
していましたが、食後の血糖値は、
全く測定していませんでした。
お薬を処方されていると、
空腹時血糖値は、100~150の
範囲の方が多いです。
この数値だけを見ていると、
血糖値は低いように思われますが、
食事や間食後の血糖値は、
300mg/dL以上となっていたのです。
これは、私の1日の血糖値の推移です。
食後に300まで血糖値が急上昇し、
その後、低血糖を起こしているのも
お分かりいただけると思います。
私の場合、糖尿病ではないため、
食後にインスリンが分泌されるので
短期間で血糖値が下がっています。
しかし、糖尿病の方であれば、
膵臓からインスリンの分泌が
少ないので高血糖の時間が長く
続くため、HbA1cが上昇します。
しっかり1日の血糖値の変動を
確認しておかないとなかなか
HbA1cは、下がらないのです。
■血糖値を把握し、活用しよう!
糖尿病の方が良く食べる
丼もので例えると、
私は、親子丼を食べて
血糖値が240を超えます。
糖尿病の方の場合、
まず、お薬を飲んで、
親子丼を食べた1時間後の
血糖値を測定してみてください。
お薬と飲んでいて、
240の場合、お薬を飲まないと
280~290mg/dLには、
なるということです。
お薬を飲まずに測定もできますが、
糖尿病の方の場合、危険なので、
お薬を飲んで測定してみてください。
お薬を飲んでも240mg/dLなら、
食事に含まれる糖質の量が多すぎる
ということが把握できますね。
そこで、ミニサイズにするなど、
食べる量を調整していただくのです。
■まとめ:それでも改善しない場合は?
もし、
・空腹時血糖値
・食後の血糖値
などの記録はできても、
食管理を改善できずに
HbA1cが改善しないと、
「何を食べたらよいか?」
と不安に思われるでしょう。
その場合は、ご相談ください。
その際、
・空腹時血糖値
・食事の内容(写真でも可)
・食後1時間値
・食後2時間値
・処方されているお薬
・目標値
をご記入ください。
すでにフリースタイルリブレで
血糖値を記録している方は、
ID連携で血糖値のデータを
共有できますので毎日血糖値を
ご報告いただく必要はありません。
「ID連携したい」
とLINEよりご連絡ください。
すぐに設定方法をお伝えします。
昨年の11月頃にご相談いただいた
お客様は、HbA1cが7.9%から
7.3%に改善しました。
血糖値やHbA1cが上がりやすい
正月明けの検診結果でしたが、
過去10年で一番良い数値となった
ということです。
今まで何十年もお薬を飲んでも
HbA1cが維持か悪化していた人が
わずか数か月で改善しています。
過去には、お薬が必要なくなった
お客様や寛解されたお客様もいます。
HbA1cが6%台の方であれば、
相談いただかなくても変化を
実感いただけますが、7%以上で
長い間、改善のない方は、
相談いただいた方が良いですね。
実際に検査結果が改善したので、
お薬が不要となったお客様です。
今まで改善された方に
共通するのは、相談からの
実践とご報告が早い方です。
明暗を分けるのは、
とてもシンプルな理由ですね。
本気でHbA1cを改善したい方は、
是非、ご相談ください。
本日も最後までお読みいただき、
誠にありがとうございました。
お気軽にコメントください(#^^#)