ベジファーストは効果なし？

■食事の工夫の効果について

皆さんは、食事の食べ方について
何か工夫されていますか？

・塩分は控えめ
・食物繊維は多め
・野菜から先に食べる

みたいな感じですね。

本日は、糖尿病かもしれないと
お悩みだったお客様がご自身の
血糖値を24時間測定することで
今まで健康習慣として続けていた
ベジファーストの効果の有無など
気づきや学びを解説します。

■麦入りご飯でも血糖値スパイク！

まずは、血糖測定器を
腕に装着して、毎日の
血糖値を測定しました。

すると、昼食時に
血糖値が高い事が分かりました。

昼食時に食べているものは

・麦入りご飯 180g
・1口豆腐
・海老すり身バー 1個
・サラダチキン 1枚
・ツナパック 1
・きゅうり2/3

と食事に問題はありませんが
食後の血糖値ピークが246となり
血糖値スパイクが起きていました。

次の日も麦入りご飯170gや
ひじき、野菜サラダコーン
鯖缶、サラダチキンを食べても
血糖値が87⇒213(+126)
と高いですね。

血糖値スパイクって何？
と思われた方は
下記の記事をご覧ください。

麦入りご飯は、一般的に
食後の血糖値が上がりにくい
低GI食品とされていますが
食後の高血糖が起きていました。

■食べる量を減らしても高血糖が！

これは、過去にお伝えした
低GIの蕎麦でも食後の高血糖が
起きているように

低GI食品＝安心ではない

という事は以前にも
お蕎麦でお伝えしました。

普段、蕎麦を良く食べる方は
要注意なので下記の記事を
読んでみてください。

麦入りご飯や蕎麦を食べて
血糖値が上がるなら
食べる量を減らしてみると
どうなるでしょうか？

血糖値測定の3日目は
麦入りご飯180gから
白米120gに変更した結果
食後の血糖値は215でした。

5月15日が246なので
15日よりは下がっていますが

16日：麦入りご飯170g 213
17日：白米120g 215

とご飯の量を50g減らしても
血糖値は、変わらないですね。

血糖値は、180を超えると
血管の内側が傷つきます。

今回のお客様だと1日1回
毎食後に高血糖が起きる方は
1日3回の3倍と動脈硬化が
悪化してしまいます。

高血糖の積み重ねで
動脈硬化が悪化すると
血管がボロボロになり

・脳梗塞(脳の血管)
・脳出血(脳の血管)
・狭心症(心臓の血管)
・心筋梗塞(心臓の血管)
・人工透析(腎臓の毛細血管)
・動脈瘤解離

などの発生リスクが高まります。

日本人の死因に脳梗塞や
心筋梗塞は多いため
糖尿病の診断がされなくても
高血糖の予防は重要です。

カロリー制限や糖質制限など
食べる量を減らせば大丈夫！！

と思っていても
食後の高血糖が起きていれば
健康リスクは高まります。

よく、お客様から

健康のために
白米を何g食べれば良いか？

と聞かれるのですが
正解は人によって異なります。

・白米は健康に良い
・麦飯の方が健康的
・蕎麦は健康に良い

とメリットだけを強調する
専門家の方もおられますが
食材による血糖値の上昇は
ご自身の食後の血糖値を
測定しなければ分からないのです。

■お寿司で血糖値が92⇒248と急上昇！

4日目は、お寿司を食べた後に
血糖値が92⇒248(+156)
と急上昇しています。

食後の血糖値は、食後2時間で
140以下が正常となるのですが
お寿司を食べた後は

14時台：227
15時台：248
16時台：185
17時台：177
18時台：175

と5時間以上、血糖値が高く
なかなか下がっていません。

血糖値が200を超えて
高い事も問題なのですが
なかなか高血糖が下がらない
という事も糖の代謝能力が
下がっている証拠なのです。

血糖値が180を超えている間は
ずっと血管が傷ついていると
覚えておきましょう。

血糖値が上昇している時は
食後に眠気を感じやすいので
思い当たる人は要注意です。

■白米とパスタで血糖値スパイク！

次の日は、白米120gと
お弁当に入っていたパスタで
昼食後の血糖値が

90⇒240(+150)

と急上昇していました。

白米やパスタは、甘くないですが
炭水化物、糖質が多いので
食後の高血糖を起こりやすいです。

また、お寿司の時のように

12時台：193
13時台：240
14時台：202
15時台：169
16時台：161

と血糖値スパイクが起きて
長い間、高血糖が下がらず
140以下にならないのは
糖尿病予備軍の症状です。

このように毎日の食事で
血糖値スパイク(食後の高血糖)の
有無を確認する事はとても重要です。

■ベジファーストは効果なし？

最近では、野菜を先に食べる
ベジファーストを意識して
食事をされている方は多いです。

今回のお客様も野菜やひじきなど
食物繊維を食べておられて
食べる順番もベジファーストを
実践しておられました。

しかし、野菜から先に食べていても

5月15日：246
5月16日：213
5月17日：215
5月18日：248
5月19日：240

このように食後の高血糖が
起きていると血管が傷つきます。

私は、2021年の段階で
野菜ファーストで痩せるのか？
という記事をお伝えしています。

ちなみに2024年に
厚生労働省が発表した

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」

からは、ベジファーストに関する
記載は削除されてしまったのです。

今でもネットや健康雑誌などで
お医者さんや管理栄養士さんが
ベジファーストを推奨しています。

それで効果を実感できる人も
いると思います。

しかし、この記事を読んでいる
あなたがその恩恵を得られるかは
実際に確認しないと分かりません。

食物繊維がたっぷりで
スーパーフードとされる
さつまいもでも岡野は
血糖値が300を超えましたから
鵜呑みにするのは要注意です。

ベジファーストの良し悪しを
ここで伝えたいわけではなく
健康と推奨される事を実践すると
そのような結果が得られるのかを
ご自身で確認する重要性を
皆さまには知ってもらいたいです。

今回、ご協力いただいたお客様から
血糖値を測定した感想をいただきました。

このように血糖値が上がりやすい
食材や組み合わせがが分かった事や
意識して摂取していたたんぱく質の
摂取量が少なかったなど、気づきが
得られたことは本当に良かったです。

特に今回のご相談者様は
過去の血液検査の結果で
アルブミンが3.9と低かったので

野菜を先に食べるベジファースト

よりも筋肉を増やすために

たんぱく質ファースト

の方が良いと思われます。

野菜に含まれる食物繊維は
体内に吸収されないため
エネルギー不足になりがちです。
高齢の方や筋肉の少ない方は
先にたんぱく質を食べましょう！

■糖質最適化の効果

では、からだ楽痩茶など
糖質最適化がうまくできた日の
血糖値トレンドをご覧ください。

1日を通して血糖値のピークが
180を超えていませんね。
血糖値の上下が穏やかですね。

特に注目してほしいのは
19時25分に

・ツインシュークリーム
・ポテトチップス
・氷結無糖レモン350ml

など、夕食の後に
甘い物を食べていても
からだ楽痩茶を飲むと
血糖値は20時過ぎの
151がピークとなり
180を超えていません。

血糖値が上がるからと
今まで我慢していたお菓子を
お酒と一緒に食べても
その後に楽痩茶を飲めば
問題ない事が分かりました。

これが「健幸」の瞬間ですね！

今回のお客様は、現時点では
糖尿病ではありませんが
昼食後に血糖値が180を超える
血糖値スパイク(食後高血糖)が
毎日発生していました。

このまま何も対策をしないと
毎日、食後の高血糖が発生し
血管が傷ついてしまうことで
糖尿病や動脈硬化による脳梗塞
心筋梗塞のリスクがありました。

しかし、楽痩茶や食事の工夫など
糖質最適化で毎日発生していた
血糖値スパイクを防ぐ事ができれば
お菓子を食べても安心ですね。

このようにどこに問題があって
具体的に何を改善すれば良いか
血糖値を測定する事で把握できます。

もし、糖尿病でお悩みの方や
ご両親が糖尿病家系の方
糖尿病ではないけれど、食後の
高血糖を調べてみたいという方は
当店が運営する薬局へご相談ください。

血糖値測定について
無料相談のページをつくったので
ご覧ください。

本日も最後までご覧いただき
誠にありがとうございました。