認知症にならないためにできること

■岡野が絶対なりたくない病気「認知症」

今日は、

私が絶対になりたくない認知症

について語ります。

なぜ、私が認知症になりたくないか
というと母の姉が認知症だからです。

私の伯母は、Ⅱ型糖尿病でした。
その後、認知症になりました。

2018年の段階で厚生労働省は、
認知症と予備軍を含めると、
862万人、存在するとしています。

高齢者の割合からすると、
65歳以上に対して、4人に1人となり、
想像よりも多いと感じる人も
いらっしゃるのではないでしょうか。

認知症は、一旦なってしまうと
完治がとっても難しい病気です。

糖尿病と認知症の組み合わせは、
とても相性が悪く、症状を悪化させます。

そのため、認知症になった後に
対応するのと事前に知っておくのとでは、
雲泥の差です。

もっと早く知っておけば、、、

と後悔しないためにも今回の記事は、
全員の方に読んで欲しいです。

私の伯母のケースや原因を踏まえ、
今からできることなどお話します。

■自分で予防する事ができなくなる！

伯母は、糖尿病だったので
毎日の血糖値を測定、把握し、
薬を飲み、食事の管理をして、
日々の血糖値をコントロールする
必要がありました。

しかし、糖尿病の患者さんでも
朝だけ血糖値を測定する人も多く、
毎日、食後の血糖値を把握して、
コントロールできている人は、
とても少ないです。

もともと認知症でなくても
食べるものやその日の体調で
１日の血糖値は、変動するので
毎日コントロールするのは
難しいのですが、

まず、認知症になると、
食べた記憶がないので大変です。

主食(お米、パン、麺類)や
お菓子(和菓子、洋菓子)を食べて
血糖値が上昇して危険な事も
忘れてしまうのです。

そもそも食事した事を忘れて、
再度、食事や間食をするので
血糖値が高くなってしまいます。

深夜に起きてご飯を食べたり、
間食をすることもあるので
家族は、24時間、気を抜けません。

このように血糖値の管理が
うまくできないことによって、
伯母は、最悪のステージまで
悪化してしまいました。

■そして、足の切断へ

糖尿病による高血糖で
血管障害や神経障害が続き、
三大合併症のひとつ、
足の壊疽が起こりました。

そして、足の切断と
なってしまったのです。

血糖値が上昇し、糖化で
動脈硬化が起きてしまうと、

・細い血管だと失明、足の切断

・太い血管の動脈硬化で
　狭心症、心筋梗塞、脳梗塞

を起こしてしまいます。

糖尿病の三大合併症も
怖いです。

①糖尿病性網膜症(失明)
②糖尿病性神経障害(足の切断)
③糖尿病性腎症(人工透析)

自分の記憶(思い出)も失い、
記憶が消える事で食べ続け
結果、足を失ってしまう。。。

今は、

どの時点まで戻ることができれば、
こうならなかったのだろう

と考えます。

伯母さんは、旦那さんが
海外勤務だったこともあり、
私が小さい頃は、とっても
美味しそうな海外のお菓子を
くれました。

今では、カルディなどで
気軽に海外のお菓子も
変えますが、子供の頃は、
伯母さんがくれるお菓子が
とっても楽しみでした。

そんな優しい伯母さんが
認知症になった後には、
急に怒ったり、塞ぎこんだり
まるで別人のようでした。

母から聞く限り、周りで
サポートする家族の心労も
相当だったと思います。

自分は認知症になって、
愉しい思い出を失いたくないし、
妻や娘にも心配を掛けたくないし、
皆さんにもなってほしくないです。

■糖尿病は、認知症になりやすい！

最初は、私も若かったので
糖尿病と認知症の共通点は、
知りませんでした。

しかし、調べてみると

糖尿病患者は、健常者と比べ、
1.7倍も認知症になりやすい

ということでした。

でも、このデータを見た時も
なぜ、糖尿病を患うと認知症に
なりやすいのか分かりませんでした。

■アルツハイマー病のAGEsは、健常者の3倍！

しかし、アルツハイマー病と
健常者の方の比較データを
見た時にやっと分かりました。

健康な老人に比べて、
アルツハイマー病の患者の
前頭葉を調べると、

老化物質であるAGEsが
3倍以上蓄積していたのです。

AGEsって何？

と思われた方は、
下記の記事をご覧ください。

AGEsは、老化物質と呼ばれ、
体内に蓄積されると老化を
促進させてしまいます。

原因は、ひとつではないですが、
アルツハイマー病にAGEsが
関係している事を知ったのです。

AGEsが蓄積されるのは、
食事(糖質)の摂取によって、
血液中でブドウ糖が上昇し、
血糖値が上がることで、
糖化が起き、蓄積されます。

これは、糖尿病のお客様の
血糖値の推移です。
HbA1cは、当時8.3%です。

このように血糖値が高いと
AGEsは、体内に溜まります。

糖尿病というと、不摂生、
暴飲暴食と思われがちですが、
特に食べすぎているわけでは
ありません。

処方されたお薬を飲んでいて
玄米やおにぎり、野菜など、
一般的な食事を摂っていても
食後の血糖値が上昇しています。

そのため、普段から血糖値を
コントロールして、体内に
AGEsを溜めない生活が大切です。

■男性より女性が2倍以上、認知症になりやすい！

日本では、とても有名な
久山町研究データによると、

アルツハイマー病は、
男性より女性の方が2倍以上多い

と報告されています。

原因は、女性ホルモン
エストロゲンの減少や
男性より筋肉が少なく、
糖の代謝能力が低いなど
色々と考えられますが、
明確な理由は、分かっていません。

しかし、糖の代謝は、
健康診断の空腹時血糖値や
HbA1cの数値である程度、
リスクが推測できます。

健康診断のHbA1cが
基準値内になっているか
今すぐ確認しましょう！

■AGEsは、排出されない！

一般的に、蓄積された
AGEsは、簡単には体外へ
排出することはできません。

AGEsが体内から排出できずに
血管がどんどん老化するので
認知症が治らず悪化します。

また、糖尿病や予備軍の方が
HbA1cや血糖値を改善しても、
心筋梗塞や脳梗塞などで
亡くなってしまうのは、
動脈硬化を起こした血管が
簡単に修復されないからです。

2023年の時点では、
AGEsを体内から排出する
医薬品はありません。

今後の研究によって、
改善薬を期待するしかありません。

そのため、今できることは、
老化物質であるAGEsを体内に
溜め込まないことが重要です。

そして、老化物質である
AGEsができるのは、
高血糖を起こしている時です。

そのために血糖値の上昇を
抑える生活を心がけましょう。

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